【うつ病体験記①】うつ病になって初めて分かったその実態

うつ病体験記

初めまして、心理カウンセラーの鈴木徹と申します。

今回から「うつ病体験記」と題して、私が過去にうつ病になった経験や、その経験から感じたことや学んだことをシリーズにして掲載していきます。

この体験記では、

・私自身が経験したうつ病の実態
・病院について
・服薬治療について
・カウンセリングについて
・うつ病を克服できたきっかけ

などの内容を伝えていきたいと思います

私自身が心理学・コミュニケーションを学ぶきっかけにもなったうつ病体験。

うつ病をはじめとする精神疾患の患者数は2014年に392万人を記録しており、日本国民の約4人に1人以上が経験していることになります。
実際には病院で診断を受けていない方なども多くいると思いますので、この数字以上の方が何かしらの心の病を罹患している可能性はあるでしょう。

つまり現代社会では自分自身はもちろん、自分の周囲の方など誰にでも直面する可能性のある身近な問題となっているのです。

この体験記を通して、現在うつ病・引きこもりなどで悩んでいる方やその家族の方にとって少しでも道標になればと思います。


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うつ病に抱いているイメージは?

第1回目となる今回は「うつ病になって初めて分かったその実態」という内容でお伝えしていきます。

なぜ私がうつ病になってしまったのか?ということに関しては次回「うつ病になりやすい人の特徴」の中で詳しく話したいと思います。

あなたは”うつ病”といってどのようなイメージを抱きますか?

おそらく落ち込んでいる状態が続く、心が弱っているといった漠然としたイメージはあると思いますが、うつ病の診断基準や症状まで細かく把握している人は少ないのではないかと思います。

私自身もうつ病になるまではそんなイメージしか持ってませんでしたし、自分とは全く関係のない病気とまで思っていました。

「うつ病なんて心の弱い人だけがなる病気だろう」

学生時代はずっと部活動でバスケットボールをやってきて、顧問の先生の鬼のような指導にも耐えてきた私は、「少しくらいのストレスでは絶対に心は折れない!」と自負していました。

しかし、実際にうつ病になってしまったのです。

うつ病の定義や診断基準は曖昧!?

うつ病の定義は非常に曖昧です。

それは、うつ病の発症原因は一つではなく、それぞれの人の持つ性格的な背景や環境要因によるストレス(経済的要因・社会的要因・個人的要因・周囲の要因)などが複雑に関与していると考えられているからです。

同じようなストレスにさらされてもうつ病になる方とならない方がいますし、たとえ生まれつきストレスに強い方であっても、離婚や解雇など大きな問題に直面すればうつ病を発症するリスクは十分にあります。

同様に、うつ病の診断基準も曖昧です。

診療ガイドラインなどは設けられているものの、医師による問診などの主観的な診断が主となっています。

医療の進歩により、光トポグラフィーという光学的な手法を使った脳の血流量を計ることによって、うつ病の客観的・科学的な診断につなげる技術も開発されているそうですが、まだまだ一般的な診断方法にはなっていません。

このようなこともあり、なかなかうつ病の実態を把握することは非常に難しいことだと思います。

うつ病になって初めて分かったその実態

一般的なうつ病の症状として挙げられるものは以下のようなものです。

・抑うつ気分
・不安
・意欲の低下
・睡眠障害
・食欲低下
・疲労感・倦怠感

あくまで一般的に挙げられるものの一部であり、もちろん人によって症状は異なります。

では私自身はどうだったのか?
そこを具体的にお話ししていきましょう。

もちろん上記に挙げた症状は実際に私にも現れました。

落ち込んだ状態、不安な状態、疲労感が持続的に続き、頭の中では常に自分を責めるなどネガティブなことしか考えられない状態。

身体に現れた症状としては主に以下の症状が現れました。

・全身の倦怠感
・吐気
・睡眠障害
・食欲低下

心と身体が疲れ切っているはずなのに、布団に入ってもなかなか寝付けず、気が付いたら空が明るくなってきているという日々が続いたこともありました。

私は自殺願望とまではいきませんでしたが、毎晩寝る時にこのまま一生目を覚まさなければいいのになと思いながら布団に入っていました。

この時は「ただ落ち込んでいる状態が続いているだけ」「こんなのうつ病なんかじゃない」というプライドがあり、職場などでは周囲に悟られないようにかなり無理して自然を装っていました。

しかし、そのような状態を続けることは案の定、症状をどんどん悪化させていきました。

その中で、頑なにうつ病の可能性があることを認めず、心療内科へ通院することも拒んできた私が「これはもう1人ではどうしようもない…」と感じるタイミングがありました。

それは、

自分が自分でなくなっていく感覚。

例えば、それまで好きだったお酒が全然飲めなくなってしまったり、
テレビや漫画、ゲームといった娯楽にも全く興味がなくなったりしてしまったのです。

これまで自分が好きだったもの、好きだった食べ物、趣味といったものが、「何で今までこんなもの好きだったんだろう…」と全く興味がなくなってしまったのです。

自分の中から楽しいや喜びといった感情が一切湧いてこなくなったのです。

よくうつ病などで休職している人に対して「うつ病になって仕事休めていいよな~」という人がいるみたいですが、仕事”だけ”ができないわけではありません。

仕事だけでなく、気持ちよく寝ることも、美味しく食べることも、自分の趣味や好きなことも全部できなくなるのです。
その状態は果たして本当に羨ましいのでしょうか?

自分の中ではこの感覚が大きく印象に残っており、この感覚が心療内科へと通院するきっかけにもなりました。
(※通院には家族のサポートもあって、私はその一歩を踏み出すことができましたが、それに関してはまた別の記事で詳しく書こうと思います)

もちろん全ての人に当てはまるわけではありませんが、自分が、もしくは家族や友人など身近な人が今まで好きだったものに興味を示さなくなってきたのであれば、それは危険信号の可能性が十分考えられます。

私自身は変なプライドやうつ病に対する偏見から、症状がかなり悪化するまで心療内科へ通院できませんでした。
本来であれば、もっと早い段階で通院すればここまで症状は悪化せずに済んだのかもしれません。

うつ病は1人では克服できません。
家族など周囲のサポートが必要不可欠です。

本人であれば、周囲に助けを求めることは恥ずかしいことではありません。
家族などの周囲は、当人の変化にいち早く気づいてサポートしてあげて下さい。
本人にとって周囲のサポートほど心強いものはありません。

今回は私自身がうつ病になって初めて分かった”うつ病の実態”について書いてきました。
あくまで私の例なのでこれが全てではないですが、少しでもうつ病の症状に対する理解を深めてもらえたのであれば幸いです。


次回は私自身がなぜうつ病になってしまったのか?という内容に迫り、「うつ病になりやすい人の特徴」について話していこうと思います!

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