姿勢が心理に与える影響

心と身体の繋がり

今回は姿勢が心理に与える影響について書いていこうと思いますが、おそらくあなたも日常生活において姿勢と心理の繋がりを感じる場面に遭遇したことはあるのではないでしょうか?

・上司など上の位の人に対して背を屈める姿勢を取ってしまう
・威張る時には胸を張り背筋が伸び、顎が出て上から見下ろす姿勢をとる
・自信がない時や落ち込んだ時は前かがみになる
・自信のある時は背筋が伸びる

このようにその時の心理状態が姿勢を作ることがあります。

では逆に考えて、姿勢が心を作ることがあるのでしょうか?

姿勢が心理に与える影響に関して、これまでに多くの研究が行われていますが、今回はその中から単純で分かりやすい研究結果を事例として取り上げたいと思います。

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姿勢が心理に与える影響

鈴木・春木らの研究によると、

被験者に下図に示すような顔の方向が①上向き②正面③下向き、背骨が①直立②曲げるの計6種類の姿勢をとってもらった。

それぞれの姿勢をとっている時に、どのような気分を感じるのかを「生き生きしたー生気がない」「自信があるー自信がない」「明るいー暗い」などの17つの形容詞対について評価してもらった。

結果は、

●首を下向きにすると他の向きよりもネガティブな気分になる傾向
●背筋を曲げると背筋を伸ばした時よりもネガティブな気分になる傾向
首をうなだれ、かつ背筋を曲げる姿勢(姿勢6)が最もネガティブな気分になる傾向

引用:春木豊『動きが身体を作る』(講談社,2011年)

もちろんこの実験はあくまで被験者の主観的な評価によるものなので、科学的な根拠を示されているわけではありませんが、それでも姿勢の違いが心理に異なる影響を及ぼす可能性があるということを示唆するものであると言えます。

心の状態が姿勢を作ることもあれば、このように姿勢が心を作る可能性も大いに考えられます。

落ち込んでいるとうつむき姿勢になることは多くの人が経験していることだと思いますが、逆にうつむく姿勢を意識的にとることでうつ気分が引き起こされるとも言えます。

しかし、癖になってしまった悪い姿勢を改善する、または意識的に良い姿勢をとることで前向きな気持ちになれたり、やる気が出てきたりと心理面に良い影響を与える効果が期待できます。

心も身体も豊かな人生を送るため、ぜひ日頃から良い姿勢を意識してみてはいかがでしょうか?

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