美しい姿勢の鍵は…幸せホルモン「セロトニン」!?

心と身体の繋がり

季節の変わり目や環境の変化などによって心身のバランスは乱れやすくなる傾向にあります。

・考えがまとまらない
・疲れやすい
・イライラしやすい
・落ち込みやすい
・朝起きられない
・食欲がでない

上記のような心身のバランスが不安定になる原因の1つとして脳の神経伝達物質であるセロトニンが関係していると言われています。

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セロトニンとは?

セロトニンとは、別名「幸せホルモン」と呼ばれる脳内で働く神経伝達物質のひとつで、感情や気分のコントロール、精神の安定などに深く関わっています 。

主なセロトニンの効果は以下の通り。

●覚醒作用
● 精神安定
● 感情や気分のコントロール
● 痛みの緩和
● 安眠作用

※セロトニンは夜になると睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンに変化する。
 このメラトニンはブルーライトの光によって減少してしまう。

また、そのメカニズムは完全に明らかとなっていませんが、うつ病はこのセロトニンに分泌が減少しすることによって引き起こされるという説が言われています。

正式にはセロトニンだけでなく、快楽や喜びに関わるノルアドレナリンや怒りや不安に関わるドーパミンといった神経伝達物質も減少しているということです。
(セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの3つの神経伝達物質は総称してモノアミンと呼ばれている)

このようにセロトニンは心の安定において重要な役割を果たしている神経伝達物質と言えます。

セロトニンは姿勢にも関与する!?

実はこのセロトニン、心の安定だけでなく身体にも大きな影響を及ぼす効果もあるのです。

それは姿勢の制御

つまりセロトニンの量が増えれば姿勢が良くなり、逆に減ると姿勢が悪くなるということなのです。

セロトニンが身体に与える効果として抗重力筋への作用があります。

※抗重力筋とは?
抗重力筋は「重力に抗う筋肉」という名前の通り、地球の重力に対して姿勢を保つために働く筋肉のこと 。
つまり、良い姿勢を保持していく上で大変重要な筋肉になります。
生まれたばかりの赤ちゃんが座ったり、立つ事ができないのは重力に対して抗重力筋がまだ発達していないからです。

●主な抗重力筋

代表的な抗重力筋は上記の通り、

・背中の筋肉(脊柱起立筋・広背筋)
・腹筋
・股関節の筋肉(腸腰筋)
・お尻の筋肉(大殿筋)
・太ももの筋肉(大腿四頭筋)
・ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)

セロトニンはこの抗重力筋に作用して、その働きを高める効果があります。
セロトニンの分泌が増えて抗重力筋が効率的に活動することによって良い姿勢が保持されるということになります。

気分が落ち込んでいたり、うつの状態の時は姿勢が猫背姿勢になって下を向きがちになる傾向があります。
このように心が不安定な時に姿勢が悪くなるのはセロトニンの影響があり、心と身体が密接に関わり合っていることが分かります。

セロトニンを増やすには?

では、心を安定させて良い姿勢を保持するためにセロトニンの分泌を促すにはどうすればいいのでしょうか?

セロトニンが生成される主な条件は以下の通りです。

①太陽光を浴びる

太陽の光を浴びると、 目の網膜から号が脳に伝わり 脳内でのセロトニン合成が活発になります 。
特におすすめなのは朝の日光浴。朝の光は覚醒のスイッチになりますし、体内の生活リズムを整える働きも期待できます 。
日照時間の短くなる冬は、太陽の光を十分に浴びることができず、セロトニンが不足しやすくなる時期でもありますので、 適度に太陽の光を浴びることを意識することがおすすめです。

②リズム運動

ウォーキングやランニング、スクワットなど、一定のリズムで同じ動作を繰り返す「リズム運動」によって、セロトニン神経が活性化されてセロトニン合成が促進されることが研究から明らかとなっています。
一定のリズムで筋肉の緊張と弛緩を繰り返すときにセロトニンが放出されやすいといわれています。
その他、咀嚼運動(噛む動作)もセロトニン合成が活発になるリズム運動になります。 ガムを噛んで顎を動かすことでもセロトニンが分泌されます。

③食事

セロトニンは体内で合成される神経伝達物質なので、直接食事から栄養として摂取することはできませんが、セロトニンの合成に必要な栄養素は以下の通りです

・トリプトファン(必須アミノ酸)
セロトニン合成の材料となる。
魚、肉、大豆製品、卵、ナッツ、バナナなどに含まれる。

・ビタミンB6
トリプトファンからセロトニンが合成されるために必要 。
魚、肉、レバー、バナナなどに含まれる。

・炭水化物
トリプトファンが脳内に取り込まれるのを助ける。
穀類やいも類、果物、砂糖などに含まれる。

意識的に姿勢を正すことでもセロトニンが増える!?

セロトニンの分泌が増えると抗重力筋の活動が活性化されて姿勢が良くなると前述しましたが、実は意識的に姿勢を正すことによってもセロトニンの分泌が増えるとも言われています。

例えば、気分が落ち込んでいる時でも意識的に胸を張るような姿勢をとることで、少し気持ちが前向きになることがあるのはセロトニンの分泌が少なからず関係しています。

つまり、セロトニンと抗重力筋は相互的に働きかける関係になっているのです。

意識的に姿勢を正すことによってセロトニンの分泌が促進され、分泌されたセロトニンによって抗重力筋の活動が活性化されて、良い姿勢が保持しやすくなるということです。

このようにセロトニンは心にも身体にも良い影響を与える神経伝達物質になっています。
ぜひ、この機会に前述したセロトニンを増やす項目を意識して、心も身体も健康になりましょう!

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